耳かきが好きな人は結構いますが、やり方を間違えると耳鼻咽喉科にお世話になる事に、耳の奥でゴロゴロと音が鳴る、耳あか掃除で耳が聴こえ辛くなった。耳が痒い、風呂上りにも耳掃除をしている。間違えた耳掃除は症状を悪化させます
耳かきは慎重に使おう
耳あかって自分で綺麗に取れると楽しく気持ちが良い物です
しかし耳かきは同時に耳を傷つける物だと言う事も知っておきましょう。まず知っておく事の第一に
耳の奥の外耳道と言われる場所の耳あかは手入れをしなくても皮膚の動きにより自然と出てきます
耳かきはその出てきた耳あかの掃除をする物でけして耳の穴全体を掃除する物ではありません。耳かきは1センチ程まで耳穴の手前に自然と出てきた耳あかを取る物だと思えば大丈夫です
1センチの基準は、私が耳鼻咽喉科で教わったのは耳たぶを指で下げて動く耳穴の範囲、凄く手前の部分になります
それ以上奥の部分を耳かきで掃除をすると炎症を起こす可能性が高まります。耳掃除は気持ちが良いと思う方は特に注意が必要です、それは炎症が始まり痒みをかいて気持ちが良い可能性もあります
痒みが発生しているとそこに耳あかが溜まり痒みが発生して、また耳かきでかく悪循環になります
耳かきと綿棒
意外と間違える使い方で多いと思うのは綿棒です。お風呂上りの耳掃除に使っている人が多いと思いますが、水気を吸った耳あかを綿棒で取るのは難しく、逆に押し込んでいるだけの可能性があります
耳あかは水分を含むと粘土状に変化をして固くなり綿棒で掃除をすると、その耳あかを奥に運ぶだけの行為になってしまいます。綿棒は耳かきの半分の位置5mm辺りの掃除をする道具だと思ってください
耳かき・綿棒は耳あかの性質(カサカサタイプの耳あか・粘着質の耳あか)で使い分ける物で
どちらも耳穴の1センチ程の所を掃除する物
お風呂で耳に水が入った場合は、お風呂を上がって少し待っていると自然に出てきます。出てきた水を柔らかい綿棒で水分だけを取るだけで良いです、けして耳あかを取るようには使わないようにお風呂上りは特に耳を傷つけてしまいます。耳穴の入り口を綿棒で一周回すように使うのがベストです
この時綿棒の先端部分が耳の奥に入らないようにしましょう
耳かきの種類と掃除頻度
耳かきの種類はとても多く材質と形状を合わせると、とても多くて自身に合う物を探すのは難しいと思います
材質では竹・チタン・鉄・プラスチック・ゴム
形状ではヘラ・スパイラル・吸引式(掃除機の様な物です)・ループ形
中にはスマートフォンとBluetooth接続をしてカメラで確認しながらする物もあり、ただカメラ型は慣れると良いかも知れませんが。奥まで掃除をしてしまう物だと思います
耳の奥の掃除をしたい場合は耳鼻咽喉科に行くべきです
材質の違いは衛生面と破損を防ぐ、それと弾力。チタン等の固いタイプは衛生面と先端の欠け等を防ぎ・耐久力もあります
デメリットを上げると固いので耳を傷つける可能性がある事
竹はとても認知度が高く耳かきと言えば想像する物ですね。特徴は梵天が逆側に付いている。程よい弾力でヘラ型
デメリットは割れる恐れがある・細いので奥まで掃除をしてしまう
正しく使うには一番扱いやすい物が竹の耳かきだと思います。逆側に付いているフワフワ(梵天)は水鳥の羽毛で水洗いが出来てすぐに乾いてくれる
形状はヘラとスパイラルが殆どだと思います
ヘラ型は少しづつピンポイントで耳かきが出来るので便利ですが、やはり奥まで掃除をしてしまいがちに、スパイラル型は分散して掃除が出来て、材質も水洗いが出来る物が多いです
しかし面積が多いので耳あかを奥まで逆に運んでしまう場合があります。ヘラ型はピンポイントで掃除が出来るので痒い場所をかいてしまう恐れがあり(痒い場合は耳あか掃除の頻度を減らしましょう)
スパイラル型は少し慣れが必要に、耳あかを奥に戻さない様に、どの形状も慣れると問題は無いと思います。自身が好きな物を選ぶと良いでしょう
掃除の頻度は短くても2週間。月に一度でも良いです
自然に手前に出てきた耳あかを掃除すると、この程度の期間になります
奥の耳あかの掃除はする必要がありません
耳の奥でゴロゴロと音がなるようになった場合は不快に感じると思います
3日ぐらい様子を見て出てこない場合は耳鼻咽喉科で耳あか掃除をして貰いましょう
自身で行うのはとても危険です
私の経験
耳かきで耳を傷つけた場合はどうなるかを経験しているので経験談を皆様に
以前は私も奥の方まで耳かきで掃除をしていました
耳の奥に耳あかの塊が有ったので取ろうと耳かきで引っ掛ける様にしていた所で激痛が走り、耳あかに血が付いていて左耳を傷つけたのですが、4日程たっても音が聞こえず。一週間程してから耳鼻咽喉科で見てもらいました
耳の奥を傷つけて奥に血の塊と耳あかで左耳が塞がっている状態に、まず耳の中の掃除をしてもらい耳あかを全て取ってもらいました、血もべったりで耳あかと言うよりは血の粘土みたいな状態です
幸い耳を掃除して貰うと音が聞こえる様になりホッとしました、しかしトンネルの中にいるように音が響くように聞こえて、正常な状態ではありません
治療は耳浴と言う治療法をする事に。耳浴療法と言う物です
朝と夕方の二回、横向きに寝て左耳を上にして。耳の中に目薬のような物で液体を左耳一杯に入れて10分じっとして待つ、これを処方された分毎日行いました。起き上がる時に薬品が流れるのでタオルで抑えながら起き上がり、濡れた状態で一切触らずに自然乾燥するまで待つ
少し油のような薬品なので多少の違和感はありますが、痛み等はないので楽な治療です。じっとしているのが辛いぐらいですね
耳浴も終わり耳鼻咽喉科で見てもらうと傷は完全に治っていました。耳も普通に聞こえる様に、ただ長年間違った耳掃除をしていたせいか耳の穴の中が細くなっているらしいです
この時に耳たぶを少し下げた時に耳の中が動く範囲までしか耳かきはしてはいけない事を教えて貰いました。そこから耳かきは自然と耳あかが出てくるまで掃除を控えるようなっていき、今では奥でゴロゴロとなっても自然に出てくるまで待つ様になりました
まとめ
耳あかは自然と出てくる物です。気持ちいと思っている耳掃除は実は炎症の始まりのサインかも知れません。掃除期間は短くても2週間程あける。耳の入り口に出てきた耳あかを取る行為が耳掃除、綿棒はお風呂上りで使う物では無い。耳の入り口掃除の物。耳あか掃除は医療行為。奥でゴロゴロと耳あかで不快な場合は受診を
耳を傷つけたらすぐに受診。治療をして貰いましょう